薪ストーブライフ

薪の集め方について

薪ストーブに憧れるけど、薪はどうやって手に入れればいいの?

近年、アウトドアブームや暮らしの見直しなどで、薪ストーブライフに興味を持つ人がたくさんいるのではないかと感じている。

しかしながら、大半の人は、憧れだけが先行し、実際に薪ストーブを焚くまでにたくさんの過程があることを知らないのではないかと思っている。

そこで、今回は、薪ストーブライフを送る上でもっとも大きな障壁となり得る、『薪の集め方』について取り上げてみました。

この記事を読むことで、薪集めの大変さだけではなく、薪ストーブに対する考え方等について、考えるきっかけとなって頂けたら幸いです。

この記事でわかること

  • 薪の入手方法
  • 薪ストーブに対する考え方

薪の集め方

  • 自分で木を切り倒す
  • 近所の方に声をかけておき、譲り受ける
  • 近隣の果樹園などに声をかけ、剪定した木の枝などをもらう
  • 電力会社に依頼する
  • 薪や玉切りしたものを購入する

1⃣ 自分で木を切り倒す

自分の山や知り合いの山がある人は、自分で伐倒し、薪を作るのが一番。

メリット

・周りの環境に左右されることなく、自分のペースで薪活ができる。

・自分で伐倒することで、生活スキルが向上する。

・購入するより断然安い

デメリット

・とにかく危険。一人での作業はNG。伐倒するには、それなりの訓練(講習を受ける等)と技術が必要。

 ※何かあった時に救助等を呼べるよう、必ず二人以上で行うこと。

・薪代はかなり節約できるが、労力がかかる。

・購入するよりは断然安いが、タダではない。

・初期費用が掛かる。

必要な道具等

チェーンソーの購入 / 燃料やオイル代 / メンテナンス代 / ハンマー / クサビ / 薪を運ぶトラックや運搬車 などなど

 実は、思った以上に費用が掛かる。

2⃣ 近所の方に声をかけておき、譲り受ける

メリット

・タダで薪が手に入る

・切ったものを持ってきてくれることもある

デメリット

・いろんな樹種のものが届く

・庭木が多く、あまり焚くのに適さないものもある

・たくさん集まるため、処理するのが追い付かない

・一度受け入れてしまうと、割りにくい木などでも、断りずらい

3⃣ 近隣の果樹園などに声をかけ、剪定した枝などをもらう

メリット

・剪定した枝などは、細さもちょうどよく、薪割等せずそのまま乾燥させて使うことができる

・主に広葉樹のため、燃やすのに適した木が手に入る

・長さなどを予め伝えておくと、その長さのまま切ってくれていることもある

・リンゴの木などは、焚くとリンゴの甘い香りがする

・木の中に、カブトムシなどの幼虫が入っており、虫好きの子どもたちは、大喜びする

デメリット

・リンゴの木の中に幼虫などが入っており、割った時に出てくることが多い

・樹種によっては、手斧で割るのが難しいくらい硬い木がある

4⃣ 電力会社にお願いする

メリット

・自分の山などを持っている人は、電線などにかかりそうな木を探し、電力会社に連絡すると枝を切ってくれる

・電線が邪魔をして根元から倒せない旨を伝えると、根元から切ってくれることもある

 ※ 実は、私も木を切るために、電線を外してほしいと連絡したら、「それなら、こちらで切りますよ」と言ってくれて、広範囲にわたって切り倒してもらった。(2mの原木100本以上)

 長さも2mくらいに切ってもらいたいと話したら、全部そろえて切ってくれた。

 また、ダメもとで家の前まで(現場から500mくらいの場所)運んでもらえないか頼むと、快く承諾してくれた。(2mの原木100本以上)

 ものは試し、言ってみるものだなと思った。

(ちなみに、電力会社が委託した業者の人には、「個人で頼んだら、100万以上掛かるよ」と言われました…)

・費用はすべて電力会社持ちのため、タダで手に入る

デメリット

・自分に損失はないが、勇気と図々しさが必要

・かなりの量になるため、倒した原木を置くスペースが必要

 ※ 私の場合は、耕作していない田んぼがあったため、

   その場所にパレットを敷き、置いてもらった。

   ちなみに、パレットは園芸センターからタダで譲り受けた。

   パレットも処分するのに費用がかかるらしい。

   なので、タダでも貰ってくれると助かるという。

5⃣ 薪や玉切りしてあるものを購入する

メリット

・キレイできちんと乾燥してある薪が買えるため、燃焼効率が良い

・玉切りは、薪を割る作業があるため、幾分か安く手に入る

・家の薪棚まで運んでくれるため(業者にもよるが)、労力がかからない

デメリット

・とにかく、薪代が高い

・業者から自宅まで距離があると、運搬料金をとられる

・業者によっては、庭先までしか運搬してくれないこともある

 また、ホームセンターなどは配達がなく、自分で運んでこなけらばならないところもある。

 ※ どこまで運んでくれるのかは、事前に確認しておくことを忘れずに…

・近年、ウッドショックやキャンプブームで薪が手に入りにくい

・きちんとした業者を選んだり、乾燥期間、乾燥状態等確認しないと、買ってすぐ焚こうとしても、湿っていたり燃えにくい場合がある

・薪の保管状態によっては、虫などが多くついており、室内に運んだ際に、虫が出てくることがある

 ※ 我が家でも、購入した薪に、生きたままの蜂が数匹固まっていることがあった

まとめ

近年、薪ストーブに憧れ、家を建てる際に薪ストーブを暖房の候補に入れる方も増えてきている。かく言う私もその中の一人である。

しかし、薪ストーブライフを送るためには、現実をしらなければいけない。薪の調達や薪の保管場所、薪ストーブを焚いたときに出る煙による近隣問題などなど考えることはたくさんある。

今回取り上げた、『薪の集め方』一つとっても様々な方法があり、それぞれにメリット・デメリットがある。

お金に余裕がある人は、労力をかけず、購入することで楽に薪ストーブライフを楽しむことができる。

そこが、薪ストーブは、お金持ちの趣味と誤解されがちなゆえんではないかと思う。

ただ、一度の人生、憧れをぜひ形にしてもらいたいと思う。

確かに、石油ストーブやエアコンに比べればお金もかかる上、手間もかかる。ボタン一つですぐ温まる暖房機器に比べ、薪ストーブは、薪をくべ、着火させ、火が回るまでにひと手間も二手間もかかるのが現実である。

でも、考え方一つでその憧れの生活が手に入るとしたら・・・

毎月の灯油代や電気代に、少しプラスする(毎月の嗜好品代を薪代に回す)だけで、憧れの薪ストーブライフが手に入るとしたら・・・

また、自分で木を伐り、薪を割って燃料を生み出すために、チェーンソーなどのスキルがアップし、生活力が上がるとしたら…

私は、手間もお金もかかる薪ストーブライフだが、そこから得られるものは、それ以上の価値だと思っている。

何よりも、火のある暮らしは、私たち家族の生活を暖かく、明るく照らしてくれるだけでなく、心の豊かさも同時に与えてくれるものだと思っている。

自分で苦労して作った薪を燃やしている時の気持ちは、格別なものがあります。

ぜひ、薪ストーブの購入を考えている人は、目の前の損得だけではなく、生活におけるプラスアルファもたくさんあることを考え、検討してみると良いかもしれません。

  • この記事を書いた人

ゲンゲン

ブログ&SNS超初心者40歳が、田舎での暮らしを楽しみながら、40代でのFIREを目指す過程を発信‼

-薪ストーブライフ
-, ,